ひとりぼっちでいるのにも、誰かにかまってもらうにも、とにかくお金が必要だ。


Ai Weiwei CC BY 2.1
ブラッド・ダイアモンド(asin:B000SADJZ0)のなかで地元のテロリストに襲われて必死になって逃げる場面があった。ディカプリオの乗っている車は三菱の車、たぶんパジェロが出てきて、日本とか海外で低賃金労働者がダルそうにつくった製品が生死を分ける逃走に使われたりするということを思い知る。なんだか生々しい映像だった。別の場面でも生っぽい演出があって、いままでに見たことのある戦争映画とは違ってカタルシスがなかなかやってこなかった。ホテル・ルワンダとか、言い方が悪いけどあまりエンターテイメント性がなくて正直ローキーだったけどこの映画はちゃんと楽しめたのはよかった。でも映画に出てくるダイアモンドを巡る攻防もなんかくだらないというか残念というか、すごいイヤな気分になった。ただ、最後には良心も描かれていたので安心した。ぐちゃぐちゃだけどこんな感じ。
というわけで素晴らしい映画をみて精神改善ができたので久しぶりにアルバイトへ行ったら大変なことになっていた。人事が発狂してシフト管理を強化したおかげでパラダイスが失われ、契約満了でお払い箱になったひとがいて、主任に連絡するまで自宅待機を言い渡されたので単純にへこんだので再びひきこもり生活でもしようかと思いっきり夜更かしをキメたら翌日に連絡が来たので4日の15時に出勤することを伝えた。
4日に konozama をキメていた(What is the)Love & Pop?(ASIN:B002HJX41Y)が配送された*1ので、郵便局へ行ってTシャツの応募はがきを出していままでの感覚で2、3分まえに出勤したらめちゃくちゃ怒られて、20分くらい怒られてちょっとへこんだ。でもまあ継続して働けるみたいなので問題ないので現時点で考えると割とどうでも良い感じだな、ネタになるからいいか。
土曜日はOBとOGのカップルが写真展をカフェでやるということだったのでフリードリンク&フリーフードの素敵オープニングパーティーへ向かった、のだけど、集合時間を2時間間違えていて、同様に遅刻してきたOBと到着したときにはラストオーダーの時間を過ぎており、残っている食料はケーキの残骸という有様だった。まあOBと店員が機転を利かせてくれたので主食のジンジャーエールは確保できた。肝心の写真はGRD2でのモノクロ作品が3点、コンビニのコピー機でのおもしろ作品が2点、トイデジのカラー作品が1点で思ったより充実している感じがした。なによりカフェになじんでいたのでちょっとうらやましかった。そのあと思い出横町の飲み屋でお酒を飲み中国人の店員とOBが絡んでいるのを楽しみ、都庁に行く前におっさんが話しかけてきて「思い出横町はしょんべん横町っていう名前だったんだぞ」「日本の写真家は森山大道が一番」という話をしてもらって別れて都庁に行ってOBが合流してラーメン屋に行った。都庁はまったくテンション上がらなくて驚いた。帰宅したら部屋の蛍光灯が点滅してお亡くなりなった。
という感じでリアルが充実すると一歩も出歩きたくなくなるので日曜日はひたすらひきこもり、母親と蛍光灯を買いに行きGEOで映画を借りてきた。夜にMr.&Mrs. Smith(asin:B000AOTWLE) を見てアンジェリーナ・ジョリーの演技に感動した。あんなにかわいくて怖くてセクシーで強い人間というのは、ちょっとなんか反則じゃなかろうか。アクションも楽しいし、笑えるのでとてもよかった。
国立新美術館の「光 松本陽子/野口里佳」(http://www.nact.jp/exhibition_special/2009/03/hikari.html)と森美術館の「アイ ウェイウェイ展 何に因って?」(http://www.mori.art.museum/contents/aiweiwei/)をid;qt_fbと見てきた。
「光」は松本陽子側から見ていったのだけど、なんだか空から降っていき森を抜け谷に落ちるというイメージが湧いた。とくに緑の絵画で生命力を感じた。写真は野口里佳の「飛ぶ夢を見た」、「飛ぶ夢を見た2」がとても気に入った。だけどアーティストファイル2009とはどちらもガツンとくるものがなくてすこし残念だった。
「アイ ウェイウェイ展」では写真を撮り放題だったので自由に撮ったし、他の客もケータイとかでパシャパシャ撮っていた。ヒールを鳴らしながら歩いてたりしていたので、ひとりで参っていた。アイ ウェイウェイの作品のコンセプトはとても論理的で興味深いものがあった。哲学がそのまま作品になっているという感じ。だけど「大蛇」の作品のように情緒が漂うものや「一杯の真珠」のように強いメッセージ性を感じるものもあった。最後の映像作品でアイ ウェイウェイはGRDを使用していることもわかった。MAMプロジェクト009(http://www.mori.art.museum/contents/mamproject/project009/)の小泉明郎の作品はどちらも楽しめるものなので素通りしないで見るといいと思います。そのあとシティビューでぶらぶら一周して天気がよかったので屋上にも行こうとしたら有料(300円)になっていたのであきらめてモスバーガーを食べて帰りました。それにしてもニコンのイチデジをもってシティビューにいた女のひとが一番印象的だった。

そんな1週間。

*1:何度きいても評価が定まらない変なアルバムだけど17歳のような気持ち悪い感じの歌詞がかなり失せてくれたので結構気に入っている。特に「レモンスカッシュ感覚」は抜群にいい。